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90年代オルタナティブロックの勢いはものすごく、彼らも例外ではない。ファンクロックの基盤を築いたバンドのひとつであるRage Against the Machineは、ザックのラップやトムモレロの変態的でヘヴィなギタープレイ、最強のリズム隊によって、迫力のあるサウンドを作り出すことができた。どのパートも埋もれることなく主張し合っているのを聴いていると、バンドの理想的な音はこういう音なんだなぁと思う。

そしてなにより彼らは音楽によって社会的なメッセージを発信していることで有名。歌詞は分からないが、ザックのラップと攻撃的なサウンドでメッセージを多くのリスナーに届かせている。ステージでメンバーが素っ裸で仁王立ち、なんていうエピソードもある。

Discography

1992
Rage Against the Machine 1st
1996
Evil Empire 2nd
1998
Live & Rare live & raretracks
1999
Battle of Los Angeles 3rd
2000
Renegades Rare tracks
Rage Against the Machine
1.Bombtrack
2.Killing in the Name
3.Take the Power Back
4.Settle for Nothing
5.Bullet in the Head
6.Know Your Enemy
7.Wake Up
8.Fistful of Steel
9.Township Rebellion
10.Freedom
92年発表
RATMの1stアルバム。彼らの作品の中では最もヘヴィ。そんでもって最も攻撃的で、彼らの主張(サウンド)が分かりやすく聴ける作品である。トムモレロのヘヴィーでトリッキーなギターはこのアルバムから冴えまくっている。

ジャケットの写真を見たり、その力強い演奏やザックのヴォーカルを聴けば、この作品がいかに政治色の強いアルバムなのかが分かる。しかし、そういうことを考えずに聴いても素直に「素晴らしい」と思えるはず。それにしてもヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、どこをとってもとてつもなくカッコいい。後のヘヴィロックやミクスチャーロックの元祖と言われるこの作品に影響されたアーティストも少なくない。
Evil Empire
1.People of the Sun
2.Bulls on Parade
3.Vietnow
4.Revolver
5.Snakecharmer
6.Tire Me
7.Down Rodeo
8.Without a Face
9.Wind Below
10.Roll Right
11.Year of the Boomerang
96年発表
RATMの2ndアルバム。前作では、初期衝動にまかせて怒りをぶちまける、衝撃的なアルバムだった(そして何よりヘヴィなリフが印象的だった)。

しかし今回はファンクの要素を大きく取り入れたサウンドに仕上がっている。特にギターなんかかなり個性的な(というか実験的な)音を出している。個人的にEが大好き。オープニングのベースのカッコよさは異常。