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  30年ほどのキャリアを経た今も尚、アメリカンハードロックを鳴らし走り続けるバンド。すっかりいい具合に年をとった彼らだが、近年も荒々しいサウンドを捨てていない辺り、未だ衰えを知らないようである。

3rd『Toys in the Attic』、4th『Rocks』で一回目の黄金期を迎え、ハードロックバンドとして広く浸透する。しかし数年後には二人のギタリストが脱退し、加えてメンバーのほぼ全員がドラッグにはまっていたという異常な時期を迎え、当然バンドは低迷していった。しかしそんな低迷期を過ごした後、87年の『Permanent Vacation』で奇跡の復活。その後も『Pump』 『Get a Grip』と快進撃を続け、第二黄金期が到来したのであった。

Discography

1973
Aerosmith 1st
1974
Get Your Wings 2nd
1975
Toys in the Attic 3rd
1976
Rocks 4th
1977
Draw the Line 5th
1979
Night in the Ruts 6th
1982
Rock in a Hard Place 7th
1985
Done with Mirrors 8th
1986
Classics Live! live
1987
Classics Live! vol.2 live
1987
Permanent Vacation 9th
1989
Pump 10th
1993
Get a Grip 11th
1997
Nine Lives 12th
1998
A Little South of Sanity live
2001
Just Push Play 13th
2004
Honkin' on Bobo 14th
2005
Rockin' the Joint live
Get a Grip
Get a Grip
1.Intro
2.Eat the Rich
3.Get a Grip
4.Fever
5.Livin' on the Edge
6.Flesh
7.Walk on Down
8.Shut Up and Dance
9.Cryin'
10.Gotta Love It
11.Crazy
12.Line Up
13.Can't Stop Messin' *
14.Amazing
15.Boogie Man
93年発表
 11枚目にあたるアルバム。第二黄金期を代表するアルバムでもあり、Aerosmithサウンドの頂点を極めた作品のひとつといえる。おそらく彼らの作品の中では最もロックンロールしているのではないだろうか。ノリの良いロックンロールがこのアルバムには凝縮されており聴き応えがある。 ただ、濃厚な楽曲がそろっているためベストアルバムのような本作を、かえって一貫性が無い、とする意見もある。

 オープニングのイントロをはさみ、ABCといきなり勢いのあるロックナンバーを展開。これだけで個人的にノックアウトなのだが、後半にはHJLと、三大バラードが控えている。他の楽曲も、前半の勢いに負けないパワフルな楽曲にあふれていて個人的にはお腹いっぱい。スティーブン・タイラーのクールさもかねそろえたヴォーカルと、バックの力強い演奏には癖がなく、とてもカッコいい。特にヴォーカルとドラムがたまりません。
Just Push Play
Just Push Play
1.Beyond Beautiful
2.Just Push Play
3.Jaded
4.Fly Away From Here
5.Trip Hoppin'
6.Sunshine
7.Under My Skin
8.Luv Lies
9.Outta Your Head
10.Drop Dead Gorgeous
11.Light Inside
12.Avant Garden
13.Wan't Let You Down *
14.I Don't Want to Miss a Thing *
01年発表
 13枚目にあたるエアロスミスのオリジナルアルバム。ヒットしたBも収録。本作はポップな作風で幅広い支持を得たものの、従来のファンからは酷評されており、彼らにとって最大の問題作となった。

 しかし、うねるヘヴィなリフとベースライン、力強いドラミングとヴォーカルを聴いただけでは、とても親の年代のおっさん達が作った作品には思えない(笑)。ポップとはいえ、パワフルな楽曲にあふれており、非常にカッコいい。あとは、それぞれの曲の個性が確立してれば完璧だったかもしれない。

「従来のファンがこの作品を酷評するということは、過去の作品はもっとすごいんだろうな…」と、エアロスミスに興味を持った若年層を惹きつける作品と言えそうだ。