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狂気的爆音集団、そしてラウドミュージックの最終形態。
Kornなど、数々のヘヴィロックバンドをプロデュースしてきたロス・ロビンソンが新たに"I Am Recording"というレーベルを立ち上げ、第一弾アーティストとして世に送り出したのがSlipknotである。9人のメンバーが奇妙なマスクを身につけ、変態的でヘヴィな爆音をコレでもかと吐きつける。――エンターテイメント性の高い彼らがここまで人気が出たことは、もはや必然だったと言える。

Discography

2000
Slipknot 1st
2001
Iowa 2nd
2004
Vol.3: (The Subliminal Verses) 3rd
2005
9.0: Live live
Iowa
Iowa
1.515 / 515
2.People = Shit
3.Disasterpiece
4.My Plague
5.Everything Ends
6.Heretic Anthem
7.Gently
8.Left Behind
9.Shape
10.Skin Ticket
11.I Am Hated
12.New Abortion
13.Metabolic
14.Iowa
01年発表
Slipknotの2ndアルバム。見た目、サウンドすべてが衝撃的だった1stで早くも人気を確立し、本作はその軌道に乗って出された彼らの勢いを象徴するようなアルバム。極悪度はさらに増しており、どのトラックへまわしてもヘヴィな音の塊が襲ってくる。

終始爆音鳴りっぱなし、ヴォーカル叫びまくり、ドラムカッコ良すぎ。そして歌詞を覗いてみれば、あまりの変態っぷりに頭が下がるばかり(笑)。そんなこんなアホらしいことを彼らはまじめにサウンドに書きおこし、とてつもなく重層なサウンドに仕上げたのである。呆れるどころか感心してしまった。一線を越えるとココまで恐ろしくカッコいいものが出来上がるのかと。

Aのとても素直なタイトルから、どの様なサウンドかを予測できるのがまた面白い。彼らのサウンドについては、グダグダ語るよりもAを聴いてもらった方が作品の全体像をつかめると思う。アルバムを通して聴くにはちょっとキツイが、ラウドロックの攻撃力や魅力を味わいたいならば、これ以上の作品はないかもしれない。勢いに乗って行き着くとこまで行ってしまったスリップノットを、この時点では誰も止められない。