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この世で最も美しい音を奏でるバンド、Sigur Ros。アイスランドから出てきた彼らは、その郷土の魅力を伝えるかのように美しい曲を提供しています。

静かな雰囲気の中で鳴り響く、美しいメロディや音色…。もうこれに尽きます。そして少年のように澄んだ声のヴォーカルにもうっとり。彼はヴォーカルの他にギターも担当しているのですが、ボウイング奏法と言う、ヴァイオリンの弓を弦にこすり付けて音を出す独特の奏法をライブなどで披露しています。どこまでも静かに…どこまでも綺麗に音を出すことを追求している彼らは、もはや唯一無二の存在です。ちょっと触ったら粉々になってしまうような繊細さは、誰にも真似することは出来ません。

Discography

1997
Von 1st
1998
Vonbrigoi remix
1999
Agatis Byrjun 2nd
2002
() 3rd
2005
Takk 4th
2007
Hvarf/Heim rare tracks / live
2008
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust 5th

( )
Sigur Ros
1.Untitled 1
2.Untitled 2
3.Untitled 3
4.Untitled 4
5.Untitled 5
6.Untitled 6
7.Untitled 7
8.Untitled 8
02年発表
Sigur Rosの4枚目のアルバム。見ての通りアルバムにもトラックにもタイトルが付けられていない。それは、聴いた人それぞれがタイトルに左右されずに音に集中して聴いてほしい、というバンドの想いがこめられているからだと言う。

静かに鳴り響くメロディに、嘆くように歌うヨンシーのヴォーカルが絡む。時々ノイジーなサウンドや激しいドラミングが混じるのも美世界を意識してのこと。幅の広い音楽性を発揮している。ヒット曲@で早くも彼らの魅力全快の繊細なナンバー。PVも雪が灰となった世界を子供たちが遊んでいる、メッセージを含んだPVである。上がっていくベース音が癖になるAはこの作品で一番好きなナンバー。ノイジーなギター音の広がりが心地良いC、焦燥に駆られたように後半を激しいドラミングで畳み掛けるGなど聴き所満載。

Sigur Rosの作品の中で最も一貫性があることや、完成度の高さから、様々な賞を獲得した作品。