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96年にデビューして97年に名曲「ESCAPE」を生み出し、99年に解散と、とても太く短い活動を行ったロックバンド。当時はポストミスチルとして注目されるほどのポップセンスを持っていただけに、早々と姿を消してしまったのがとても惜しまれるバンドでした。ちなみにヴォーカルの佐々木収とベースの渡邊崇尉はSCRIPTを結成し、現在も活動を続けているようです。

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1996
tambourine 1st
1997
MY LITTLE RED BOOK 2nd
1999
POP AND DECADENCE 3rd

MY LITTLE RED BOOK
MY LITTLE RED BOOK
1. WILD CHERRY
2. 選ばれた場所
3. アネモネ
4.ストロベリーアイスクリームソーダ
5. ポータブルロック
6. ララバイ
7. prelude
8. ESCAPE
9. 微熱(album mix)
10. ひぐらしと少年
11. Hallelujah in the snow(album version)
12. WILD CHERRY(reprise)
97年発表
MOON CHILDの2ndアルバム。ドラマの主題歌として大ヒットしたGの存在が圧倒的すぎる、彼らのヒット作。この曲の他にもBHJなどの爽やか過ぎるシングルを収録しており、大人なポップロックを堪能できる一枚である。

一通り聴けば分かるのだが、妖しさが際立つGのイメージばかりが独り歩きしていると随分評価が割れてくる作品だと思う。というのも彼らの本来の持ち味はむしろBやHに代表される、草原の風のような抜けの良いポップソングである。そのため白黒をイメージさせる、ジメっとしたGは彼らにとっては異色の曲であり、決してムーンチャイルドの印象をを想起させるものではない。とはいえ、巧みな演奏技術とサウンドセンスはまるでベテランアーティストのようであり、佐々木収のヴォーカルの巧さも相まって非常に渋みのあるロックサウンドがアルバムを通して鳴らされている。これが貫禄があってとてもカッコよく、それをまさにGが証明してくれていると言えるだろう。

ミスチルのサポートメンバーがプロデューサーということや、バンドから流れ出るポップセンスが、ミスチルの後継者として大きな注目を浴びせることになったが、当時も今でもGばかりがフィーチャーされて、いわゆる一発屋の扱いを受けてしまっているのは不遇というべきか…。彼ら(というか佐々木収)の楽曲センスは好きなんだけどなあ。