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 陰鬱で魅惑的なヴォーカルHope Sandoval(ホープ・サンドヴァル、Vo)とDavid Roback(デイヴィッド・ローバック、G)を中心としたドリームポップ系バンド。93年にFade into Youがヒットしたことで知られる。

 必要最低限の音で極めて静謐なサウンドを作りあげるバンドであり、光の当たらないジメっとした雰囲気が特徴。その中でもホープ・サンドヴァルの気だるくも美しい歌声は、バンドの最大の魅力となっている。

Discography

1990
She Hangs Brightly 1st
1993
So Tonight That I Might See 2nd
1994
Among My Swan 3rd
So Tonight That I Might See
So Tonight That I Might See
1.Fade into You
2.Bells Ring
3.Mary of Silence
4.Five String Serenade
5.Blue Light
6.She's My Baby
7.Unreflected
8.Wasted
9.Into Dust
10.So Tonight That I Might See
93年発表
 Mazzy Starの2ndアルバム。大ヒットしたシングル@が収録されていることでも知られる作品で、他にもシングルEや、アコースティックな音色がとても儚く美しいHなど名曲多し。前作同様、暗い部屋で静かに鳴り響くような静謐さは健在で、それがバンドの湿った雰囲気を際立たせる。

 マジースターは、アコースティックギターとホープのヴォーカルを主軸とした楽曲がほとんどで、そこからは毒々しくも美しい匂いが立ち込める。その雰囲気を決定的に印象付けるのが、ホープの纏わりつくように鳴り響く気だるいヴォーカル。非常に冷めた歌い方をしているが、同時に高貴な美しさを併せ持っており、まるで棘を隠した花のように危険な空気を醸し出す。お淑やかで和やかなこの作品は、ゆる〜い雰囲気と高貴さが兼ね備わっている。さらに、アコギと対称的とも言えるギターノイズも随所に見られ、Eではバックに漂う無機質なノイズが霧のように辺りを包み込んでいる。

 @は、ギターとピアノの旋律にヴォーカルが合わさった、バンドの方向性をわかりやすく伝えた名曲。ファンならずとも必聴だろう。そして、短音のギターの音色をバックに淡々と紡ぐように歌うHは、この作品の中でも最も美しい曲ではないだろうか。心地よいフレーズを何度も反復させるこの曲は、聴いていると時が経つのを忘れてしまいそう・・・。本作は、部屋を薄暗くして周りの雑音を消し、深夜にしっとりと垂れ流すようにして聴きたい。