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60年代の古き良き匂いを90年代に持ってきたブリティッシュ・サイケデリックバンド、Kula Shaker
インドの皇帝から取られたと言われるバンド名が物語るように、このバンドが作り出すサウンドはインドの文化や風土を感じさせるモノばかり。この音楽性は、フロントマンのCrispian Mills(クリスピアン・ミルズ、Vo/G)のインド文化へのこだわりによるものだと言われているが、ブリッドポップ全盛の当時において異質な存在であったことには変わりない。

96年に華々しくデビューしたものの、99年に早くも解散。わずか3年という活動期間だったが、その後05年に再結成。07年には新作「Strangefolk」を発表し、そして今も尚、新作を製作中であるという。新生Kula Shakerによる快進撃はこれから始まる。

Discography

1996
K 1st
1999
Peasants, Pigs and Astronauts 2nd
2007
Strangefolk 3rd

K
K
1.Hey Dude
2.Knight On the Town
3.Temple of Everlasting Light
4.Govinda
5.Smart Dogs
6.Magic Theatre
7.Into the Deep
8.Sleeping Jiva
9.Tattva
10.Grateful When You're Dead
11.303
12.Start All Over
13.Hollow Man, Pts.1&2
14.Ragey One *
96年発表
Kula Shakerの1stアルバム。この作品がリリースされた当時の音楽シーンといえば、オアシスとブラーによるブリッドポップ戦争がひとまず終結した時期。クーラシェイカーは、この全盛を極めたブリッドポップシーンの後を引き継ぐかのように時を間もなくしてデビューしたバンドである。シングル@CHなどで人気を集め、そしてこの作品のヒットによってブームを牽引し、瞬く間に時代の寵児となった。

ワウペダルを駆使したサイケデリックなギターワークに、インディア文化を感じさせる妖しげな音色を組み合わせ、かなり独特の雰囲気を醸し出している作品。Hに至っては、サビでマントラを唱えているくらいだ。他にも、オルガンの音との絡みがドアーズを思い起こさせ、60年代のサイケデリック文化に一気に回帰したようにも感じさせる。クリスピアンの野生的なヴォーカルと、ロックの衝動をそのままザクザク吐き出すギターサウンドが非常にかっこよく、それをどっしりとしたリズム隊が支えているのだからまた素晴らしい。個人的にスーパーグラスに次いで、理想のバンドの形態だと感じた。

しかしながら当時の英国音楽シーンにもしっかり対応し、グルーヴ感満載のポップなナンバーをずらりと持ち込んだ、そのセンスもなかなかのもの。それはおそらく、ストーンローゼズからの影響がしっかりと根付いていたからなのだろう。過去の偉大な音楽シーンやバンドの影響をわかりやすくサウンドに反映したクーラシェイカーは、オアシスとブラーからバトンを受け取るように、デビュー作にして早くもシーンに彩りを加えた。