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アンビエント風味の楽曲が静謐で神秘的な世界を作り出す、二人のエレクトロアーティストによるインストユニット。テネシー州ナッシュビル出身。エコーをかけまくったメロディがとてつもない浮遊感を演出し、部分的にギターノイズを取り入れる手法が印象的。その音楽性と雰囲気はシューゲイザーに共通する部分があり、さらにその音の質感はまさにアイスランドのSigur Rosを思わせるほどに儚くて、優しい。

Discography

2005
Kenotic 1st
2006
Raising Your Voice... Trying to Stop an Echo 2nd
2008
Maybe They Will Sing for Us Tomorrow 3rd

Kenotic
Kenotic
1.Before the Celebration
2.The Air Between Us
3.Through a Glass Darkly
4.Blankets of Night
5.Winter Light
6.Miles to Go Before Sleep
7.Wish
8.Overcast / Sorrow
9.Glacial
10.Kenotic
11.Stars In the Rearview Mirror
12.You May Emerge From This More Dead Than Alive
13.What Heaven Allows
14.The Silence
15.Dawn Begins to Creep
16.Rising Tide
05年発表
 Hammockの1stアルバム。耳に心地よいエレクトロニカのサウンドを中心に繰り広げられる本作の世界観は、聴くたびに広がっているような気がする。サウンドが耳に飛び込んできた瞬間、我々の目に映る景色は一変し、辺りが海や自然で覆われ、パッと視野が水平線の彼方まで広がっていくように感じられる。本作はまるで、海岸から望む果てしなく広がる海を作ろうとしているかのようだ。

 水のせせらぎや鳥のさえずり、木々が風ではためく音といった環境音のサンプリングは一切入っていないにもかかわらず、そういった自然の生きる姿がありありとこちらに伝わってくる、アンビエントな音楽。これは、耳元を通り抜ける神秘的なエレクトロサウンドや音色、さらには優しく響き渡るギターの音色の美しさが作り出したものに他ならない。本作は、人工的に自然の「生」をくっきりと表現しているのである。他にも、女性がコーラスを交えた楽曲もあるため、聴き手はうっとりしてしまい、心地よい眠気に誘われてしまうことだろう…。この静謐さと世界観は、綺麗な音をただ並べただけではまずできない。

 アルバムのどこを切り取ってもそういった自然や絶景を望むような、アンビエント風のモノが満載なため、どの楽曲も甲乙つけ難いほどに統一感がある。しかし、その中でも特筆したい楽曲がAFI。この三曲は特にメロディの親しみやすさが秀でていたため、他の楽曲とはやや印象が異なって聴こえてきた曲である。因みにハンモックは、静謐さとギターの混ざり具合などから、シガーロスと共通する部分が多い。シガーロスが好きならば、こちらも一聴の価値は十分にあると思う。