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デジタル・ジョッキーことミハエル・ルックナーによるソロプロジェクト。ヴォーカルにはアヤコ・アカシバを起用し、現在も定着している。

Guitarは、エレクトロニカアーティストとしていち早くシューゲイザーを旨く取り入れ、1stアルバム『Sunkissed』で早くもエレクトロニカとシューゲイザーの融合を実現させている。つまりGuitarの出現が、現代の新たなシューゲイザーの扉を開いた、と言っても過言ではない。06年には二枚のアルバムを発表するなど、精力的に活動をおこなっている。

Discography

2002
Sunkissed 1st
2004
Honey Sky 2nd
2006
Saltykisses 3rd
2006
Tokyo 4th
2007
Dealin with Signal and Noise 5th
Sunkissed
Sunkissed
1.Sunkissed
2.House Full of Time
3.See Sea,Bee and Me
4.Feel Flows Free
5.Hot Sun Trail
6.How So Bright of Universe
7.Melt
8.See Sea,Bee and Minimal Me
02年発表
Guitarの1stアルバム。デビュー前に所属のMorr Musicから出されたエレクトロニカアーティストによるシューゲイザーコンピレーションアルバムで人気を集めたギター。本作はその人気に答えるようにエレクトロニカとシューゲイザーの接近、融合を図っている。さらに言ってしまえば本作は、マイブラをエレクトロニカ風に解釈したらこうなった、と言えるほどマイブラを意識した作風に仕上がっている。

エレクトロニカアーティストの作品だけあって音がクリアであり、シューゲイズ特有のノイズがとても耳に心地よく、まるで炭酸が弾けているかのようである。バックのダンサブルなエレクトロビートも気持ち良く、さらにその中を通り抜けるメロディと囁きボイスに、まるで耳元で吐息をかけられているようなくすぐったい感覚も覚える。それらの上質なサウンドが重なり合う世界観は、植物に栄養を与える白い筋の光のスポットライトが、想像で脳内に思い起こされる。とても上品な極上の轟音ノイズを味わえるAは、エレクトロと轟音ノイズの狭間を波の満ち引きの様に行ったり来たりする楽曲で、とにかく圧巻である。

他にも、轟音ノイズだけではなく、閉鎖空間を回るように同じフレーズを繰り返すあたりも、マイブラから影響されたのだろうか。本作はネオ・シューゲイザーの幕開けを告げるような作品であると共に、シューゲイザーの新たな名盤に数えられる傑作といえるだろう。
Honeysky
1.Escape
2.Honeysky
3.I Swim Alone
4.Love Is Slow
5.Lake Slow
6.Free
7.Song For A Dog
8.Moonlight Makes Me Transparent
9.Hearetogether
10.Smile!
04年発表
 Guitarの2ndアルバム。エレクトロとシューゲイザーをブレンドさせた前作は、ネオ・シューゲイザーの流れを作ったと言っても過言ではない作品であり、高評価を博した。そんな名作を創り上げた彼らが次に放ったのは、より厚みを増した轟音と、静謐なフォークトロニカとの対比が極端な、不思議なアルバム展開を繰り広げる本作である。

 というのも、楽曲の配置の仕方である。偶数トラックには延々と続く轟音中心の楽曲が配置され、奇数トラックにはアコースティックな音色を淡々と紡ぐ、いわば小休止を思わせる楽曲が配置されているのである。言うまでもなく本作の目玉は、偶数トラックACE辺りの轟音中心の楽曲で、これらの音の厚みはもはや前作以上。空を覆うかのようなこのサウンドは、個人的に前作よりも好みだ。ただ、それ以上に前作と変わったなーと思わせたのは、まるで狭い部屋から外の世界に飛び出したように、より生き生きとした雰囲気を感じさせたところ。隔離させた世界観がまるでマイブラのLovelessのようだった前作と比べ、草原を目の前にして限りなく広い世界観を得た、というのが本作の個人的な印象である。

 本作を象徴するCEは共に7分以上、延々と同じフレーズで展開される曲ながら、前作以上の心地良さと壮大さを与えてくれる、必聴のナンバー。他にもエレクトロが全面に出た穏やかなHも人気が高い。ほかの静謐な奇数トラックも、穏やかなアルバムの雰囲気がよく出ているのが良い。アルバム全体としては、ジャケット写真のような海岸沿いのカフェのイメージにピッタリの作品となった。