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88年にシングル「だからその手を離して」とアルバム「B'z」でデビュー。稲葉浩志の力強いハイトーンヴォイス、松本孝弘のすぐにそれと分かる特徴的なギター。 B'zは、小室哲哉全盛期の90年代から、数えきれないくらいほどの名曲をこの世に送り出してきた。

ちなみに、管理人が人生で一番最初にはまったグループがB'zというのは秘密。洋楽ファンから賛否両論の激しい彼らですが、私は大好きです。

Discography

1988
B'z 1st
1989
OFF THE LOCK 2nd
1989
BAD COMMUNICATION mini
1990
BREAK THROUGH 3rd
1990
WICKED BEAT mini & remix
1990
RISKY 4th
1991
MARS mini & remix
1991
IN THE LIFE 5th
1992
RUN 6th
1992
FRIENDS mini
1994
The 7th Blues 7th
1995
LOOSE 8th
1996
FRIENDS II mini
1997
SURVIVE 9th
1999
Brotherhood 10th
2000
ELEVEN 11th
2002
GREEN 12th
2003
BIG MACHINE 13th
2005
THE CIRCLE 14th
2006
MONSTER 15th
2007
ACTION 16th
FRIENDS
Friends
1. Friends
2.いつかのメリークリスマス
3.僕の罪
4.Love is…
5.恋じゃなくなる日
6.SEASONS
7.どうしても君を失いたくない
8.いつかのメリークリスマス(Reprise)
92年発表
恋愛をコンセプトに作られたB'zのミニアルバム。インストを含め、すべての曲がおしゃれで美しく、そしてなんだか切ない…。今のB'zでは全く考えられない作品。今や、クリスマスソングの定番となっているAだが、このアルバムを聴く際は、曲を単体で聴くのではなくアルバムを通して聴くべし。まるで絵本の世界にいるような感覚を味わえる。
The 7th Blues
The 7th Blues
Disc 1
1.LOVE IS DEAD
2.おでかけしましょ
3.未成年
4.闇の雨
5.MY SAD LOVE
6.Queens of Madrid
7.ヒミツなふたり
8.Strings of My Soul
9.赤い河
10.WILD ROAD
Disc 2
1.Don't Leave Me
2.Sweet Lil' Devil
3.THE BORDER
4.JAP THE RIPPER
5.SLAVE TO THE NIGHT
6.
7.破れぬ夢をひきずって
8.LADY NAVIGATION
9.もうかりまっか
10.farwell song
94年発表
B'zの7枚目のアルバム。彼ら初の2枚組オリジナルアルバムだが、シングルは@とGのたった二曲。しかもGはスロウテンポのアコースティックナンバーに変貌し、アルバムの雰囲気を良く作り出しており、シングルでのダンサブルな面影は完全に無くなっている。なのでシングルは@のみ、とも言える。

ジャケットやタイトルからも滲み出ているように、古き良きハードロックやブルーズを根底に置いた、渋いサウンドの楽曲が並ぶ。しかし、いくら彼らが玄人好みな音選びをしても、相変わらずポップセンスは抜群なわけなのである。前作から頭角を現してきた図太いハードロックをはじめ、ジャジーな店で流れてきそうな楽曲や遊び心満載なモノなど、二枚に亘って幅広い音楽性を発揮している。おそらくB'zの作品で一番バラエティに富んだ作品だと思われる。メンバー曰く、思いつくままに作った曲をどんどんレコーディングしていった結果だとか。ここで鳴らされているサウンドが二人のルーツを強く感じさせるのは、そういった手法が影響しているからだろうか。

2枚組で大量の楽曲が並ぶ中、似通った曲も無く、聴くごとに深みが増すばかり。多くの名曲が生まれたこの作品は、B'zの傑作として選出されることも多い。当時は全盛期ということもあってか、2枚組オリジナルアルバムのセールス記録を塗り替える偉業も達成(現在も日本で歴代一位)。それにしても、悪ノリしたようなAがこのアルバムの中で一番好きな曲になるとは思わなかった…。この時期の彼らはいろんな意味で抜け目ない。
FRIENDS II
Friends2
1.Friends U
2.SNOW
3.傷心
4.BABY MOON
5.sasanqua~冬の陽
6.ある密かな恋
7.きみをつれて
96年発表
92年の「FRIENDS」に続いて第二弾となるミニアルバム。前回は恋愛がテーマ、と同時に冬が似合う作品だった。そして今作は、その冬の寒さや冷たさを痛々しく感じさせる作品ではないだろうか。

かすれた声で冬の冷たさを表現したようなAを筆頭にそれを感じることが出来る。冴えたギターのソロやメロディの音色の繊細さはこのアルバムならでは。
SURVIVE
Survive
1.DEEP KISS
2.スイマーよ!!
3.Survive
4.Liar! Liar!
5.ハピネス
6.FIREBALL
7:Do me
8.泣いて 泣いて 泣きやんだら
9.CAT
10.だったらあげちゃえよ
11.Shower
12.Calling
97年発表
B'zの9枚目のアルバム。この作品からB'zの作風が変わってきている。一般受けしないような力強いハードな部分が表に出てきている。彼ら自身、本来はこういう曲のほうが趣味に合ってたのではないか。

@での超ハイトーンヴォイス、攻撃的なシングルCE、変わった曲構成の名曲Kなど今までのB'zからはあんまり考えられない曲が並んでいます。といっても全盛期の渋くてポップなサウンド(矛盾?)はまだまだ残っている。Dのようなミディアムテンポの曲でそれを感じることが出来る。後半は癖の強い曲が続く。この作品辺りから昔と今のファンが大きく入れ替わったと思われる。
ELEVEN
Eleven
1.[I]
2.Seventh Heaven
3.信じるくらいいいだろう
4.RING
5.愛のprisoner
6.煌めく人
7.May
8.juice(PM mix)
9.Raging River
10.TOKYO DEVIL
11.コブシヲニギレ
12.Thinking of you
13.
14.今夜月の見える丘に
00年発表
B'zの11枚目の作品。彼らの出したアルバムの中では1、2を争うほどハード。ミクスチャー系統のハードロックナンバーがずらり。洋楽好きには受けがよさそう。

アルバムの曲がとにかく素晴らしい。アルバムのイメージを決定付けるBDE、現代の「天国の階段」とも言える感動的なH、サビのハイトーンヴォイスが印象的なJなど、カッコいい曲が盛り沢山。そして、シンプルで攻撃的なILはかなりツボをつかれた。B'zのカッコよさを味わいたい方はぜひELEVENを手に取ってほしい。

ちなみに、シングルはCFGMだが、G以外はどの曲もこのアルバムに合ってないダークな曲。Mなんてかなり浮いてるので、はずしても良かったのでは…とまで考えるほど。ひとつの曲としては素晴らしいんだけどね。
GREEN
Green
1.STAY GREEN~未熟な旅はとまらない~
2.熱き鼓動の果て
3.Warp
4.SIGNAL
5.SURFIN' 3000GTR
6.Blue Sunshine
7.ultra soul (Alternative Guitar Solo ver.)
8.美しき世界
9.Everlasting
10.FOREVER MINE
11.The Spiral
12.GO★FIGHT★WIN
02年発表
B'zの12枚目のアルバム。10thと11thはハードロックを意識したような力強いギターサウンドが特徴的だった。今作もその激しさを継承しており、そこへB'zらしいポップさをうまい具合に組み合わせた作品になっている。そしてこのアルバムは、夏を連想させるサウンドが所々で感じられる。

個人的に好きなのはシングルのAや終盤の4曲。Hは最近のB'zのバラードの中では最高の出来。IJKは何回聴いても飽きない。このアルバムの一般での評価は定かではないが、個人的にはかなり好きな作品。